童貞美学 I(石田)

— Thursday, December 23, 2010 at 3PM —

墨東大学

曳舟駅

吉田浩太監督の出身地・鳩の街エリアのまちあるきを行います。鳩の街エリアが、吉行淳之介『原色の街』の舞台でもあることに触れ、色街建築の名残なども見つつ、男女の出会いが常態として行われる舞台と「童貞性」との関係について考えます。 「死にゆく乙女」がさまざまな文学・メディアにおける「処女性(少女性)」という美学的・文学的価値を形成しているように、「童貞性」もひとつの美学的・文学的価値を形成している。例えば、小谷野敦『童貞小説集』(筑摩書房)では、「性の暗部に煩悶する青年」が「童貞性」という価値のありかたとして提示されている。これに対し本講座が考察しようと試みるのは、女性から見た美学的・文学的価値としての「童貞性」である。同じテキストを男性が読む場合と、女性が読む場合とでは、そこに生じる経験、およびそこで見いだされる美学的・文学的経験は異なっている。では女性から見た場合の「童貞性」とはいったい何か。本講座では講師と受講者とのディスカッションを通じて「童貞性」について考察する。